本サイトは、2013年~2016年に開催された「喜多方・夢・アートプロジェクト」の活動を記録したアーカイブサイトです。

ともにつくり、共有する。
みらいに向けた新しい価値に気づき、築く。

喜多方アート暮らし「喜多方アート暮らし」は、アーティストと地域住民が交流し、日常に創造的活動が行われれること(=『ともにつくり、共有する』)、アート(アーティスト)を受け入れ、新しい発想が誘発されること(=『未来に向けて新しい価値に気づき、築く』)を目的とした、創造的活動拠点づくりプログラムです。

今年は、国内外で活躍するアーティスト4名、1組を喜多方にお迎えします。
アーティストと地域住民の交流や共同活動を通して、地域住民が先端性、芸術性の高い文化芸術を体験する機会や自ら創造活動に取り組もうとするきっかけを創出するだけでなく、喜多方の歴史や文化など多様な地域資源の価値を再発見し、それらを未来に向けて繋げていく取り組みを行います。

scent’s ark – 香りのはこ舟 –

2016_nakayama中山晴奈さんが喜多方を訪れ、会場の画廊星醫院をはじめ市内に生育する野草を採取しました。9月17日に市内で行われたワークショップで参加者はその野草を使って自分の気持ちを表すお茶作りに挑戦。
本展示では野草の種類や言い伝え、ワークショップを通して見えてきた、参加者や中山さん本人の気持ちや願いを展示します。

アーティスト
中山晴奈
会場
画廊 星醫院(喜多方市小田付道上7025)
会期
平成28年10月15日(土)~ 11月13日(日)
※土日限定、期間10日間
時間
午前10時~午後4時(最終入館が午後3時30分まで)
入場料
無料

二人展「蔵の表情」展

art2016_futariten今年度の喜多方アート暮らしでは、川合南菜子・長嶺沙織の両氏を迎え、それぞれ喜多方の「蔵」「煉瓦」をテーマに滞在制作を行いました。
川合氏は喜多方の蔵を擬人化し、長嶺氏は色彩豊かな煉瓦蔵を紹介します。
日常に溶け込みながら、様々な表情を見せる蔵や煉瓦の魅力を再発見する展覧会です。

アーティスト
川合南菜子、長嶺沙織
会場
大和川酒造店 大和川酒蔵北方風土館昭和蔵 天空回廊2階
福島県喜多方市字寺町4761
TEL 0241-22-2233
会期
平成28年10月15日(土)~11月13日(日)※会期中無休
開館時間
午前10時~午後4時30分(最終入館は午後4時まで)
観覧料
無料

関連事業「トークイベント」

日時
平成28年10月30日(日)
午後1時30分~午後2時30分
内容
擬人化した蔵の管理者または取材を受けた人を講師に招き、各作品の感想や解説など
講師
佐藤彌右衛門氏(合資会社大和川酒造会長)
上野利八氏(喜多方蔵の会会長)
矢部善兵衛氏(株式会社大善代表取締役)
三瀬夏之介氏(東北芸術工科大学芸術科日本画コース准教授)
川合南菜子氏(東北芸術工科大学芸術科日本画コース3年)

参加作家

中山 晴奈

中山 晴奈

プロフィール

1980年千葉県生まれ。アーティスト。

筑波大学、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻を経て、NPOに勤務。
埼玉県内のメディアセンターにおいて、メディアリテラシーのワークショップ等を企画運営しながら、学生時代より同級生と起業していたフードデザインの活動を継続、週末起業をする。

2008年より公共デザインの会社内でNEXT KITCHENの活動を開始。
美術館や博物館で食を使ったコミュニケーションデザインや出張料理、ワークショップなどを行う。

2009年10月より独立。調理専門学校や美術大学の講師を務める。

滝沢 達史

滝沢 達史

『話は椅子を埋めてから』

2011年の震災で、この蔵(喜多方市南町2850)の壁は大きく剥がれ落ちました。周囲からは「危ないから壊してしまえ!」との声が挙がりました。
それでも蔵文化の再生を目指す会津北方小田付郷町衆会の人々は諦めず、5年の歳月をかけてこの蔵は姿を変えてきました。
その目的は未来の子どもたちに向けた「絵本の蔵」としての再生です。活動は住所から取られた「南町2850プロジェクト」と名付けられました。
再生の構想は地元桐桜高校の学生が描き、喜多方の職人との協働で作られました。それはゆっくりとした再生ですが、これからもずっと続けられていきます。
今年は新たに、アーティスト滝沢達史氏との協働で土間やカウンターが新設されました。土間には滝沢氏が飯豊山の山頂まで担ぎ上げた椅子が埋められています。
それは、この場所からたくさんのお話が生まれるようにとの、おまじないのような行為でもあるのです。
http://www.takizawatatsushi.com/kitakata

プロフィール

神奈川県出身。アーティスト。
多摩美術大学油画専攻卒業。土地の歴史や景観を着想に様々な手法で表現を行っている。喜多方では2013年から毎年飯豊山に登り、映像作品を発表している。
http://www.takizawatatsushi.com

主な発表歴

  • 越後妻有アートトリエンナーレ(2009、2012、2015)
  • 中房総国際芸術祭(2014)
  • 喜多方・夢・アートプロジェクト(2013)
  • 森のはこ舟アートプロジェクト(2014)など

Nadegata Instant Party(ナデガタ・インスタントパーティ)

Nadegata Instant Party(ナデガタ・インスタントパーティ)

プロフィール

Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)

美術家の中崎透、山城大督、アートマネージャーの野田智子によるアーティスト・ユニット。
プロジェクトを実施する場所や状況において最適な「口実」を立ち上げ、口実化した目的を達成するために多くの参加者を巻き込みながら、ひとつの出来事を「現実」としてつくりあげていく。
「口実」によって「現実」が変わっていくその過程をストーリー化し、ドキュメントや演劇的手法、インスタレーションなどを組み合わせながら作品を展開している。

主な発表歴

  • 「24 OUR TELEVISION」アーティスト・イン・レジデンス2010
  • 「反応連鎖」青森公立大学 国際芸術センター青森(青森)
  • 「カントリー・ロード・ショー/COUNTRY ROAD SHOW」東京都現代美術館(東京)
  • 「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」東京都現代美術館(東京)
  • 「STUDIO TUBE」あいちトリエンナーレ2013(愛知)など

川合南菜子

川合南菜子

プロフィール

喜多方は商人や農民の魂が生んだ蔵とともに暮らす文化があります。蔵は旦那の込められた思いによって形は様々です。歴史と個性に満ちあふれた蔵を多くの人に興味を持ってもらいたいと思いから擬人化した蔵を描きました。擬人化した作品の他に、滞在であった出来事を描いた絵巻や、住んでいる山形の建屋を擬人化した作品、建屋の風景作品を展示します。

1996年
茨城県出身
2014年
東北芸術工科大学芸術学部日本画コースに入学
同大学チュートリアル「東北画は可能か?」に所属
2015年
「東北画は可能か?」(画廊星醫院/喜多方)展覧会出品

長嶺沙織

長嶺沙織

プロフィール

喜多方には他の土地にない風景がたくさんあります。
見る角度によって色彩が変化する釉薬煉瓦の蔵、煙突が街に溶け込んでいる様子にも感動しました。またその煉瓦を生み出す窯も大変貴重なものであると知りました。
それぞれに感じた美しさを形にしたく、印象深かった風景を描いています。

1988年
福島県出身
2006年
2006公募:第12回ふるさとの風景展in喜多方青少年優秀賞受賞
会津大学短期大学部デザイン情報コース卒業
2015年
公募:ふるさとの風景展in喜多方20周年記念展出品