本サイトは、2013年~2016年に開催された「喜多方・夢・アートプロジェクト」の活動を記録したアーカイブサイトです。

2016年 喜多方・夢・アートプロジェクト参加アーティスト紹介

せぴろまの夢

せぴろまとは、セザンヌ、ピカソ、ロダン、マティスの頭文字を取ったものです。今年のせぴろまの夢はマティスのマです。

津上みゆき

津上みゆき

プロフィール

1973年、東京に生まれ大阪に育つ。
1998年、京都造形芸術大学大学院芸術研究科修了。

主な発表歴

  • 「VOCA展2003 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(2003年)
  • 個展「大原美術館 ARKO 津上みゆき」大原美術館(2005年 倉敷)/第一生命南ギャラリー(2005年 東京)
  • 個展「24seasons-つづるけしき、こころつづく」スパイラルガーデン(2008年 東京)
  • 「アーティストファイル2009」国立新美術館(2009年 東京)
  • 個展「View-まなざしの軌跡、生まれくる風景」一宮市三岸節子記念美術館(2013年 愛知)
  • 個展「日本の風景、ウッカーマルクの風景」ドミニカーナクロスター・プレンツラウ(2015年 ドイツ)
  • 個展「時の景 つなぐとき」ポーラミュージアムアネックス(2016年 東京)、「時の景 つもるとき」ギャラリー・ハシモト(2016年 東京)

受賞歴・レジデンス

  • 「第7回関口芸術基金賞」大賞によりニューヨーク(アメリカ)に滞在(1996年)
  • 「VOCA展2003 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」VOCA賞受賞(2003年)
  • 第1回ARKO(Artist in Residence Kurashiki、Ohara)大原美術館の招聘作家として滞在制作(2005年)
  • 五島記念文化賞・美術部門新人賞を受賞、助成を受けイギリスにて研修(2013―14年)
  • 文化庁新進芸術家海外研修制度、及び、ポーラ美術振興財団、朝日新聞文化財団、野村財団の助成を受け個展開催のためドイツにて滞在制作(2015年)

主なコレクション

大原美術館(岡山)、オリックス株式会社、倉敷中央病院(岡山)、九州歯科大学(福岡)、京都造形芸術大学、国立国際美術館(大阪)、第一生命保険株式会社、千葉県柏市、モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社

アート暮らし

「喜多方アート暮らし」は、歴史・文化など多様な地域資源の保存と活用による、潤いのある豊かな生活環境の創造及び、個性的で活力ある地域社会の実現を促し、地域コミュニティ活動の促進、地域の魅力向上を図ります。

中山 晴奈

中山 晴奈

プロフィール

1980年千葉県生まれ。アーティスト。

筑波大学、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻を経て、NPOに勤務。
埼玉県内のメディアセンターにおいて、メディアリテラシーのワークショップ等を企画運営しながら、学生時代より同級生と起業していたフードデザインの活動を継続、週末起業をする。

2008年より公共デザインの会社内でNEXT KITCHENの活動を開始。
美術館や博物館で食を使ったコミュニケーションデザインや出張料理、ワークショップなどを行う。

2009年10月より独立。調理専門学校や美術大学の講師を務める。

滝沢 達史

滝沢 達史

『話は椅子を埋めてから』

2011年の震災で、この蔵(喜多方市南町2850)の壁は大きく剥がれ落ちました。周囲からは「危ないから壊してしまえ!」との声が挙がりました。
それでも蔵文化の再生を目指す会津北方小田付郷町衆会の人々は諦めず、5年の歳月をかけてこの蔵は姿を変えてきました。
その目的は未来の子どもたちに向けた「絵本の蔵」としての再生です。活動は住所から取られた「南町2850プロジェクト」と名付けられました。
再生の構想は地元桐桜高校の学生が描き、喜多方の職人との協働で作られました。それはゆっくりとした再生ですが、これからもずっと続けられていきます。
今年は新たに、アーティスト滝沢達史氏との協働で土間やカウンターが新設されました。土間には滝沢氏が飯豊山の山頂まで担ぎ上げた椅子が埋められています。
それは、この場所からたくさんのお話が生まれるようにとの、おまじないのような行為でもあるのです。
http://www.takizawatatsushi.com/kitakata

プロフィール

神奈川県出身。アーティスト。
多摩美術大学油画専攻卒業。土地の歴史や景観を着想に様々な手法で表現を行っている。喜多方では2013年から毎年飯豊山に登り、映像作品を発表している。
http://www.takizawatatsushi.com

主な発表歴

  • 越後妻有アートトリエンナーレ(2009、2012、2015)
  • 中房総国際芸術祭(2014)
  • 喜多方・夢・アートプロジェクト(2013)
  • 森のはこ舟アートプロジェクト(2014)など

Nadegata Instant Party(ナデガタ・インスタントパーティ)

Nadegata Instant Party(ナデガタ・インスタントパーティ)

プロフィール

Nadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)

美術家の中崎透、山城大督、アートマネージャーの野田智子によるアーティスト・ユニット。
プロジェクトを実施する場所や状況において最適な「口実」を立ち上げ、口実化した目的を達成するために多くの参加者を巻き込みながら、ひとつの出来事を「現実」としてつくりあげていく。
「口実」によって「現実」が変わっていくその過程をストーリー化し、ドキュメントや演劇的手法、インスタレーションなどを組み合わせながら作品を展開している。

主な発表歴

  • 「24 OUR TELEVISION」アーティスト・イン・レジデンス2010
  • 「反応連鎖」青森公立大学 国際芸術センター青森(青森)
  • 「カントリー・ロード・ショー/COUNTRY ROAD SHOW」東京都現代美術館(東京)
  • 「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」東京都現代美術館(東京)
  • 「STUDIO TUBE」あいちトリエンナーレ2013(愛知)など

川合南菜子

川合南菜子

プロフィール

喜多方は商人や農民の魂が生んだ蔵とともに暮らす文化があります。蔵は旦那の込められた思いによって形は様々です。歴史と個性に満ちあふれた蔵を多くの人に興味を持ってもらいたいと思いから擬人化した蔵を描きました。擬人化した作品の他に、滞在であった出来事を描いた絵巻や、住んでいる山形の建屋を擬人化した作品、建屋の風景作品を展示します。

1996年
茨城県出身
2014年
東北芸術工科大学芸術学部日本画コースに入学
同大学チュートリアル「東北画は可能か?」に所属
2015年
「東北画は可能か?」(画廊星醫院/喜多方)展覧会出品

長嶺沙織

長嶺沙織

プロフィール

喜多方には他の土地にない風景がたくさんあります。
見る角度によって色彩が変化する釉薬煉瓦の蔵、煙突が街に溶け込んでいる様子にも感動しました。またその煉瓦を生み出す窯も大変貴重なものであると知りました。
それぞれに感じた美しさを形にしたく、印象深かった風景を描いています。

1988年
福島県出身
2006年
2006公募:第12回ふるさとの風景展in喜多方青少年優秀賞受賞
会津大学短期大学部デザイン情報コース卒業
2015年
公募:ふるさとの風景展in喜多方20周年記念展出品

森のものがたり

「森ものがたり」は市民が森林の大切さと森林文化への理解を深めること、森林を守り育てる意識の醸造を図ることに加え、これまでと違った視点から、森林資源を 活用することで、木材を中心とする地場産業に創造性に満ちあふれた新しい活力を促し、森林文化を核とした地域の魅力向上を図ります。

山本あまよかしむ

山本あまよかしむ

『くさの王国2016』

今年のテーマは「草の履物」

ゴムや皮の靴がなかった時代、多くの人々は藁でできた「草鞋」や「アシナカ」を履いていました。
草で作られた履物は土や草の地面となじみ、擦り切れたら土に還すこともできます。

しかし、このような生活工芸品を伝承する若い世代が少なくなっているのが実情です。
地域に住む「長い間作っていないけれど、やればできる」方々と語らいながら、若い世代に伝承を図る企画です。

『くさの王国』とは

〝草〟を国家元首とする専制君主国家の総称。
房総半島の「みちくさ王国」を拠点に全国に友好国を建国中。
2013年福島県喜多方市山都町に「やまとくさの王国」が建国された。

元首
草憲法
国民は、国家の首長たる〝草〟に絶対服従しなければならない。
一、「土から生まれ、土に還る」ものづくりを国是とする
一、流通通貨は〝藁〟貨幣単位は〝把、束〟とする
一、国民は皆、草の履物を履くべし(2015年制定)

プロフィール

東京都生まれ。植物を使った立体造形作家。

自分の体を使って、手を動かして物を作ること、自然に働きかけることを体験する活動を広げている。

主な発表歴

  • 我孫子国際野外美術展(2009)
  • 会津・漆の芸術祭(2011)
  • 「土から生まれ、土に還る、小さな藁の容れもの」(2013)
  • 喜多方・夢・アートプロジェクト(2013、2014)など

原 忠信

原 忠信

プロフィール

ソーシャルデザイナー。筑波大学准教授。

1993年 筑波大学芸術専門学群卒業。
1997年 Rhode Island School of Design, MFA修了。
Apple、PIXER、Coca-Cola社等のブランド構築プロジェクトに携わる。
現在の研究テーマは地域ブランド構築の方法論。

宮原 克人

宮原 克人

プロフィール

長野県生まれ。筑波大学准教授、漆芸作家。

堅実な漆の技術による漆器の他、公共スペースでの作品にも取り組む。
会津・漆の芸術祭では第1回・第3回に参加。
その場の魅力を引き出し空間と作品が融合するインスタレーションが高い評価を得た。第3回では個人作品の他に勤務する筑波大学生と喜多方の食をテーマにイベントを開催。

主な発表歴

  • 会津・漆の芸術祭(2010年、2012年)他
  • 個展、パブリックアート設置等多数