本サイトは、2013年~2016年に開催された「喜多方・夢・アートプロジェクト」の活動を記録したアーカイブサイトです。

喜多方・まちとアートの交換事業

福島県喜多方市と山形県、新潟県を画する飯豊連峰は夏でも雪を残し喜多方に清冽な湧水のめぐみを与えてくれています。
豊富な水は田畑を潤し、農業、醸造業が 繁栄しました。その富がこの地に多くの蔵を残し、現在は蔵とラーメンの町としてPRされていますが、蔵もラーメンも喜多方の自然環境あっての産物です。
この自然環境を活かして近年は農業体験や蔵住まい体験を中心としたグリーンツーリズム、農家に宿泊する農泊を推進し、一過性の観光から地域間交流、世代間交 流を含む滞在型の観光を模索しています。

盆地周囲に連なる山間地、その裾野から盆地中心に広がる農地、さらに盆地に点在する集落と中心市街地という喜多方の風土は自然と人間の生活の調和を探る絶好のロケーションといえます。

本事業では、アーティストの招聘、作品制作の支援に加え喜多方地域でのリサーチ活動、それに伴う小中高生・市民との交流を重視し、招聘したアーティストが滞 在期間中に喜多方への共感を深め、作品制作を通じて喜多方の地域資源の利活用、魅力が広く発信されること、それが本事業の目標となります。

3つの視点からアーティストを招き、地域資源を活用した滞在型の制作活動(アーティスト・イン・レジデンス)を実施します。

活動期間
平成25年7月1日(月)~平成26年1月31日(金)
展示期間
平成25年10月26日(土)~11月10日(日)
展示場所
喜多方蔵の里(イベント蔵、旧外島家住宅、旧手代木家住宅)、大和川酒蔵北方風土館、喜多方マーケット横丁

滞在型の制作活動

大学生と地域の交流

若い世代に喜多方の魅力を感じてもらい、制作された作品を通じて広く県内外に喜多方を発信する。

  • 上越教育大学伊藤将和研究室 『凸凹美術館』
  • 筑波大学宮原克人研究室 「地の食・地の器」
  • 東北芸術工科大学チュートリアル「東北画は可能か?」 『東北画は可能か?東北山水/~しきおり絵詞~/~喜多方酒樽絵画~』
  • 福島大学渡邊晃一研究室 『「喜多方」の風景』

地域の記憶と生活文化を巡る

地域住民との交流を通して喜多方の歴史や地域資源を再確認し、地域の活性化へとつなげる。

  • 稲垣立男 『My Place』
  • 千葉清藍×古山菜摘 『願いが叶う!?oh!堂めぐり~喜多方9観音を行く~』

若手アーティストの支援・育成

若手アーティストに作品制作・発表の場を提供し、アーティスト育成の場として、喜多方を広く発信する。

  • 高橋克幸 『Artist in Residence Takahashi Katsuyuki solo exhibition ~人間模様~』

参加作家

福島大学 渡邊晃一研究室

福島大学 渡邊晃一研究室

プロフィール

福島大学で渡邊晃一教授のもと絵画を学ぶ学生15名。

メンバー

3年生:大阪佳未、瀬川晶、中畑和香奈
2年生:上原翔、大石裕菜、尾形采花、北村はるか、北湯口幸那、木村明日香、熊谷萌子、黒江杏奈、齋藤友美、根本亜梨沙、森山太一、吉田優子。

渡邊晃一

北海道出身。芸術による地域創造研究所所長。国内外の個展多数。県内でのアートイベント(福島ビエンナーレ、風と土の芸術祭)の企画監修も行っている。

活動紹介

風景画を描くことは、土地の景観を再発見し、地域の人々と出会うことでもあります。
今回、学生は喜多方に滞在し、自身の眼で魅力的な景色を見つけました。若い視点による「喜多方の風」がそこに描かれています。

「喜多方」の風景

場所
大和川酒蔵北方風土館
喜多方市字寺町4761
開館時間
10:00~16:30(最終入館)
駐車場
30台
お問い合せ
0241-22-2233

東北芸術工科大学

東北芸術工科大学

プロフィール

東北芸術工科大学三瀬夏之介准教授、鴻崎正武准教授のもとで活動しているチュートリアルチーム。
喜多方・夢・アートプロジェクト参加メンバー、久松知子、渡辺綾、石原葉、横井えり、大野菜々子、青木みのり、前田明日美、大内玲奈、金丸美華子、佐藤和佳子。

三瀬夏之介

奈良県奈良市出身。山形市在住。
京都市立芸術大学大学院修了。

2013年
個展「ぼくの神さま」(国際芸術センター青森)
「日本の絵」(平塚市美術館)
鴻崎正武

福島県福島市出身。山形市在住。
東京藝術大学大学院絵画科後期博士課程修了。

2013年
個展「TOUGEN」(アートフロントギャラリー)

活動紹介

東北地域における美術の可能性を追求してきた「東北画は可能か?」。今回は喜多方でのリサーチを元にした作品が並びます。
水のまち・喜多方のイメージを描いた「東北山水」。「裂織」を通じて、喜多方のイメージを深めた「~しきおり絵詞~」。喜多方の蔵元の酒樽を題材に、風土、人々、歴史、自然、風景なども描いた「~喜多方酒樽絵画~」

東北画は可能か?東北山水/~しきおり絵詞~/~喜多方酒樽絵画~

場所
喜多方蔵の里(旧手代木家住宅)
喜多方市字押切2-109
開館時間
9:00~16:30(最終入館)
駐車場
117台
お問い合せ
0241-22-6592

筑波大学 宮原克人研究室

筑波大学 宮原克人研究室

プロフィール

筑波大学宮原克人准教授のもと木工・漆芸を学ぶ学生が参加。

メンバー

JoAnne Schoew、千田円、福島梓、陳妹嫻、磯野開、清水夏穂、中村友貴、福田藍、馬渡千容、武田萌恵子、宮田岳、渡辺瑠花、成田敬。

宮原克人

長野県出身。

1996年
東京藝術大学大学院美術研究科修了
2012年
「遠い太陽」(会津・漆の芸術祭2012)

他、個展、パブリックアート設置等多数。

活動紹介

喜多方の自然を背景とした「食」の魅力を引きだす提案を行います。喜多方の漆器や雄国竹細工、酒蔵や味噌蔵、町並みやお茶屋、山都の農と自然などのリサーチから発見した喜多方の魅力を蔵に詰めます。

地の食・地の器

場所
大和川酒蔵北方風土館(昭和蔵)
喜多方市字寺町4761
日時
11月8日~
開館時間
10:00~16:30(最終入館)
駐車場
30台
お問い合せ
0241-22-2233

上越教育大学 伊藤将和研究室

上越教育大学 伊藤将和研究室

プロフィール

上越教育大学伊藤将和講師と美術コース学生によるプロジェクトチーム。喜多方・夢・アートプロジェクト参加のために結成。

メンバー

大野ますみ、石浦志帆、額賀有花、関口あい、伊藤未来、吉澤陵、有坂泉、瀧澤秀樹。

伊藤将和

主な展覧会に2012年「個有色」ギャラリー邨(東京都)、2011年「伊藤将和展 生命の器」(喜多方市美術館)。各地で小学生を対象としたワークショップを多数開催。

活動紹介

喜多方市内の小学生が三ノ倉で描いた喜多方の風景画約50点。それらを展示する凸凹美術館がオープンします。小学生がとらえた喜多方の姿、ぜひご覧ください。

凸凹美術館

場所
下町郵便局2階
喜多方市字3-4828
開館時間
10:00~17:00
駐車場
8台
お問い合せ
0241-22-2233(大和川酒蔵北方風土館)

千葉清藍×古山菜摘

千葉清藍×古山菜摘

プロフィール

千葉清藍

書道家。東京都出身。福島県在住。
旅をしながら自然や人々との出会いの中で制作している。

古山菜摘

イラストレーター。茨城県出身。大学でグラフィックデザインを学び、現在フリーで活動中。

活動紹介

会津の女性たちがおこなってきた会津33観音巡り。そのうちの9観音が喜多方市に所在しています。喜多方9観音を訪れて表した書とイラストを中心に観音巡りを紹介。暮らしの中の祈りを作品化しました。

願いが叶う?!oh!堂めぐり~喜多方9観音を行く~

場所
大和川酒蔵北方風土館(天空回廊1階)
喜多方市字寺町4761
開館時間
10:00~16:30(最終入館)
駐車場
30台
お問い合せ
0241-22-2233

高橋 克幸

高橋 克幸

プロフィール

福島県会津若松市出身。
会津工業高校セラミック科を卒業し、現在東北芸術工科大学大学院1年。

会津のピカソの愛称で親しまれ、国内では会津、仙台、東京、国外ではボストンやマドリードなどで作品を発表している。

活動内容

多くの人があつまる喜多方マーケット横丁を会場に公開制作を実施。
まちの人、喜多方を訪れた人との交流から生まれるイメージをはらんだ作品が生まれます。

Artist in Residence Takahashi Katsuyuki solo?exhibition ~人間模様~

場所
喜多方マーケット横丁 上海待合スペース
喜多方市字2-4650
開催時間
9:00~21:00
定休日
水曜
お問い合せ
0241-22-0563

稲垣 立男

稲垣 立男

プロフィール

2009年に他界した喜多方出身の教師、画家の五十嵐久悦氏(大正11年生)の個人博物館を制作する。

この博物館には、五十嵐氏が生涯描き続けた喜多方の風景画、ご家族からの聞きとり調査を基にした教員の仕事や家族との生活の記録が展示される。
これらを通じて氏のユニークな人生と地域との関わりを浮かび上がらせる。

活動紹介

稲垣の制作は基本的に共同作業であり、地域や他者とのコラボレーションによるアート・プロジェクトを国内外で実施している。LA International Biannual(2001)、越後妻有(2009)など各地の国際展に参加。

アーティスト・イン・レジデンスやワークショップ、講演の機会も多い。法政大学国際文化学部教授。

喜多方博物館 -五十嵐久悦と絵画-

場所
喜多方蔵の里
喜多方市字押切2-109
開館時間
9:00~16:30(最終入館)
駐車場
117台
お問い合せ
0241-22-6592