本サイトは、2013年~2016年に開催された「喜多方・夢・アートプロジェクト」の活動を記録したアーカイブサイトです。

ともにつくり、学ぶ。
先人の知恵と努力を振り返り、いまに繋げる。

喜多方市の約69%を占める豊かな森林は、漆器業や酒造業などの伝統産業、特色ある歴史、食文化、山岳信仰、伝統工芸の源となっています。

「森 ものがたり」は市民が森林の大切さと森林文化への理解を深めること、森林を守り育てる意識の醸造を図ることに加え、これまでと違った視点から、森林資源を 活用することで、木材を中心とする地場産業に創造性に満ちあふれた新しい活力を促し、森林文化を核とした地域の魅力向上を図ります。

本年は、森林文化や植物をテーマに活躍する5組の芸術家、食文化の研究者、芸術や教育系大学の学生を喜多方に招き、地域に滞在するアーティスト・イン・レジ デンス、地域住民とのワークショップを市内に所在する蔵をはじめとする伝統的文化施設や空き店舗等を活用しながら実施します。
それらを通して喜多方の森林 資源と伝統産業や人々とのつながりの歴史について学習機会が創出されるとともに、地域の素材の良さや森林環境に対する意識の高揚が期待されます。

参加作家

山本あまよかしむ

山本あまよかしむ

プロフィール

1970 年東京都生まれ。植物を使った立体造形作家。

材料はすべて自然から採集する。植物繊維の織物や民具を学んだ後、房総の工房で身近な植物を使った「土から生まれ土に還る」ものづくりを模索中。自分の体を使って、手を動かして物を作ること、自然に働きかけることを体験する活動を広げている。

1990年
染織を学び始める。
1995年
テキスタイルを使った立体造形作品を作り始める。
1999~2003年
ブルガリアに住み、植物の世界に目覚める。
2003年
全国の植物繊維を学ぶ。
2004年
藁細工に出会い、縄綯いを始める。
2011年
会津・漆の芸術祭2011に参加。岩月若菜家煉瓦蔵でワークショップ、作品展示。
2013年
喜多方・夢・アートプロジェクト「森ものがたり」に参加。喜多方市山都町茶房「千」にてワークショップ、作品展示。

宮原克人

宮原克人

プロフィール

長野県生まれ 筑波大学准教授、漆芸作家

堅実な漆の技術による漆器の他、公共スペースでの作品にも取り組む。
会津・漆の芸術祭では第一回・第三回に参加。その場の魅力を引き出し空間と作品が融合するインスタレーションが高い評価を得た。第三回では個人作品の他に勤務する筑波大学生と喜多方の食をテーマにイベントを開催。

1996年
東京藝術大学大学員美術研究科 修了
2010年
会津・漆の芸術祭2010参加
2012年
会津・漆の芸術祭2012参加

他、個展、パブリックアート設置等多数

原忠信と佐藤達夫

原忠信と佐藤達夫

原忠信プロフィール

ソーシャルデザイナー、筑波大学准教授。

1993年 筑波大学芸術専門学群卒業。1997年 Rhode Island School of Design, MFA修了。Apple、PIXER、Coca-Cola社等のブランド構築プロジェクトに携わる。
現在の研究テーマは地域ブランド構築の方法論。

佐藤達夫プロフィール

1958年 喜多方市生まれ、在住。

公益法人日本工芸会正会員。会津工芸新生会会長。喜多方市内の工房「マルサ漆器製造所」にて木地、下地、漆、蒔絵加飾を行い、作品を展示。

  • 日本伝統工芸展
  • 東日本伝統工芸展
  • 日本伝統漆芸展に出品

橋本学

橋本学

プロフィール

埼玉県生まれ
新潟大学准教授、新潟市景観アドバイザー、環境芸術学会会員

大地の芸術祭、水と土の芸術祭などに参加し、流木などを用いたプロジェクトを行う。
新潟大学のプロジェクトでは地元酒造店(新潟県・塩川酒造株式会社)のパッケージデザインや空間構成、漆を用いた酒器制作、自由な形の杉玉制作などを行い、デザインで地域と大学の関係性を見直す産学連携を実施。

1992年
東京藝術大学大学院美術研究科 修了
2009年
大地の芸術祭 参加
2009年
水と土の芸術祭 参加
2013年
小名浜国際環境芸術祭 参加

中山晴奈

中山晴奈

プロフィール

1980年 千葉県生まれ。慶應義塾大学SFC研究所上席研究員(訪問)

筑波大学、東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻を経て、NPOに勤務。
埼玉県内のメディアセンターにおいて、メディアリテラシーのワークショップ等を企画運営しながら、学生時代より同級生と起業していたフードデザインの活動を継続、週末起業をする。
2008年より公共デザインの会社内でNEXT KITCHENの活動を開始。美術館や博物館で食を使ったコミュニケーションデザインや出張料理、ワークショップなどを行う。
2009年10月より独立。調理専門学校や美術大学の講師を務める。