本サイトは、2013年~2016年に開催された「喜多方・夢・アートプロジェクト」の活動を記録したアーカイブサイトです。

セピロマ会と佐藤恒三

佐藤恒三「セピロマ会」は、喜多方美術倶楽部の志を引き継ぎ、彫刻家・佐藤恒三を中心に喜多方の美術愛好家によって、戦後間もない1946(昭和21)年に発足します。

佐藤恒三(1904-1965)は喜多方美術倶楽部の会員でもあった大和川酒造六代目佐藤彌右衛門の三男として生まれます。
喜多方中学から東京美術学校彫刻科に学び、在学中から文展・帝展への入選を果たしました。ロダンに傾倒していた恒三は卒業後に渡仏を願いますが戦争により 断念します。
その西洋美術への憧れが、ポール・セザンヌ、パブロ・ピカソ、オーギュスト・ロダン、アンリ・マティスの頭文字を冠とした「セピロマ会」の創 設へと至りました。
個人を尊重する佐藤恒三の考えが現れた個性を伸ばす絵画教室のほか、地域活性化を目的とした活動を通して美術振興に貢献し、窮乏する戦後、若者達に夢と希望を与えました。