
西村 青帰 < 示現寺 > 大正時代 個人蔵
大正から昭和にかけての一時期、喜多方を中心としたこの地方には文化人たちが訪れ、滞在しながら制作活動を行った記録が残されています。
その作家たちの活動を支援した喜多方美術倶楽部は、地方における芸術の普及のため、来遊する芸術家をもてなし、画会や展覧会を開催するなどの活動の中で、同倶楽部の財産を作り、将来的には美術館の建設を目指していました。会員は喜多方の素封家たちであり、山都町の田代家と別荘「南山荘」、そして喜多方の笹屋旅館などが芸術家たちの拠点でした。
その結成から100 年の節目にあたる今年、同倶楽部の活動をあらためて振り返ります。1998 年の「PartⅠ」、2003 年の「PartⅡ」に続き、以前の展覧会では紹介できなかった作品を交えながら、関連人物や会津の芸術文化の歩みを紹介します。
前期:9月22日(土)- 10月16日(火)、後期:10月18日(木)- 11月4日(日)
※作品の一部を展示替えいたします。
観覧料
一般 | 大学・短大・専門・高校生 | 小・中学生 |
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500円(400円) | 300円(250円) | 200円(150円) |
※( )は20名以上の団体料金です。
※前期のチケット半券をご提示いただくと後期観覧の際、1回に限り団体割引料金でご覧いただけます。
主催
喜多方市美術館
協力
福島県立美術館、福島県立博物館、会津若松市教育委員会、可月亭庭園美術館、喜多方蔵座敷美術館、喜多方蔵の会、新北方美術倶楽部
後援
福島民報社、福島民友新聞社、朝日新聞福島総局、読売新聞東京本社福島支局、毎日新聞福島支局、産経新聞福島支局、河北新報社、NHK福島放送局、福島テレビ、福島中央テレビ、福島放送、テレビユー福島、ラジオ福島、ふくしまFM、喜多方シティエフエム
イベント
ギャラリートーク
日時 | 2018年9月22日(土) 10時30分〜 |
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場所 | 喜多方市美術館展示室 |
講師 | 後藤 學(喜多方市美術館館長) |
申込 | 不要 ※当日観覧券が必要です。 |
内容 | 喜多方美術倶楽部と展示作品の解説 |
ワークショップ「空想の喜多方旅日記をつくろう!」
日時 | 2018年10月8日(月・祝) 13時〜16時 |
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場所 | 喜多方プラザ第一会議室 |
講師 | 久松 知子(アーティスト)、川合 南菜子(アーティスト) |
参加費 | 無料 ※展覧会鑑賞のため、当日観覧券が必要です。 |
対象 | 小学6年生〜大人 |
定員 | 15 名 ※要申込(申込先:喜多方市美術館) |
内容 | 喜多方美術倶楽部の人々になったつもりで、喜多方に訪れた芸術家との楽しい旅を想像した絵日記を実際に制作します。 |
学芸員による作品解説
日時 | 2018年10月6日(土)、20日(土)、11月3日(土) 13時30分〜 |
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場所 | 喜多方市美術館内 |
参加費 | 無料 ※展覧会鑑賞のため、当日観覧券が必要です。 |
講演「喜多方美術倶楽部- 大正時代と現代」
日時 | 2018年11月4日(日) 15時30分〜 |
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場所 | 大和川酒蔵北方風土館昭和蔵 |
参加費 | 無料 ※申込不要 |
内容 | 第1部 『福島県内の美術をめぐる動き−大正時代』 講 師:増渕 鏡子(福島県立美術館学芸員) 第2部 『アーティストをとおしてみる喜多方』 |
記念事業
喜多方にゆかりのあるアーティスト2人を招き、アーティスト・イン・レジデンス事業と展覧会を開催します。
久松知子「Return 喜多方美術倶楽部の絵」
喜多方を訪れ、郷土の美術史や文化に取材した滞在制作を行ってきた若手作家の久松知子。
今回は「漫画絵巻」に描かれた当時の画家たちの会津での旅に着目したリサーチをもとに新作の構想を練り、その成果を展示します。
滝沢達史「Return カマクラ図工室 山と海」
2014年、喜多方を皮切りに始まった“子どもが主体的に関わる旅”が今もカマクラ図工室で続けられています。
これまでの歩みを振り返りながら、美術から広がる学びへの問いを投げかける展覧会とシンポジウムを開催します。