11月5日(木)、上三宮(かみさんみや)公民館にて、出前美術館を実施しました。“出前美術館”とは、美術館の所蔵作品の中から、開催の趣旨に合ったものを現地に搬入・展示して、学芸員が解説し、疑問・質問にお答えしたり、作品鑑賞してもらったりする事業です。

今回は、「知られざる郷土の画人〜ふるさとを想う絵画〜」というテーマで、喜多方市上三宮出身の2人の画家について紹介し、作品をご鑑賞いただきました。

明治から大正時代に活躍した園木華堂(そのぎかどう)と、喜多方市内で絵画教室を開き、美術教育にも力を入れていた蓮沼九(はすぬまただす)について、当館学芸員の遠藤が当時の時代背景も踏まえながら解説しました。その後、当館所蔵作品の蓮沼九、佐藤辰治、鈴木亮平、石山富彦らの絵画8点を鑑賞していただきました。

約40名の参加者の皆さんは、熱心に解説を聞いてくださいました。ご質問にも答えながら、地元に関する会話などもあり、とても充実した時間を過ごすことができました。

参加いただいた皆さま、上三宮公民館の田中館長やスタッフの皆さま、このような機会をいただき誠にありがとうございました。