開催日: 2017年4月22日 - 2017年5月28日カテゴリー:

小堀貞(1935~)は大沼郡三島町生まれの画家です。福島大学を卒業後、双葉郡の中学と会津の中学・高校に勤務しました。その一方で、1965 年から会津総合美術展、福島県総合美術展に毎年出品を続けています。会津を中心に個展・グループ展を開催するほか、当館主催の「ʼ96 公募:ふるさとの風景展」において最優秀賞を受賞、以降モダンアート展や青木繁記念大賞展に出品するなど精力的に活動しています。また、1975年から会津総合美術展の審査員、会津美術協会理事、そして会津美術協会会長を務め、会津の芸術文化の発展に長年にわたり貢献しています。

小堀の代表作である抽象絵画は、板を画面にはめ込んでいるのが特徴です。板面と色面を組み合わせ、一つの世界を表現しようとする小堀の試みは高い評価を受けています。同時に、四季折々の会津の自然や双葉郡の漁港といった人々の営みが感じられる風景画も多数制作しています。本展覧会では、抽象絵画を中心に、かつての日中線や港を描いた油彩画、会津の四季を写す水彩画、そして独学で取り組んできた水墨画を合わせ、1980年代から最近までの作品約45点を紹介いたします。