当館がこれまで収蔵してきたコレクションと、最近新たに収集した作品を紹介する「館蔵展」を開催します。今回、喜多方の美術活動の変遷をテーマに約50点の作品を紹介します。
今から100年前の1918(大正7) 年1月、耶麻郡山都村(現喜多方市山都町)の田代與三久(蘇陽)が会長となり、喜多方の商工業主を会員とした美術愛好家団体「喜多方美術倶楽部」が結成されました。小川芋銭や石井柏亭などの画家を喜多方に招き、制作支援や作品販売を目的とした画会を開催するなど、会津地方における芸術の普及に努めました。1924 (大正15) 年6月、倶楽部は終わりを告げますが、その財産によって美術館の建設を目指していました。
美術館構想は実現に至らなかったものの、約70年後の1995 (平成7) 年、美術館を求める市民の声により喜多方市美術館が設立、今日に至るまで福島県内に活動の拠点を持つ作家、あるいは福島県に特別な思い入れのある作家、そして喜多方出身の作家と作品に、常に焦点を当ててきました。
本展では、大正時代、喜多方美術倶楽部に名を連ねた酒井三良・山内神斧、田代から支援を受けた昭和の水彩画家 春日部たすく、美術館開設当初に収集された齋藤隆や山中現などの作品、長部靖・齋正機・遠藤悦史による「公募:ふるさとの風景展」大賞作品、そして新収蔵作品を合わせて展示します。

観覧料

一般 高校・大学生 小・中学生
300円(250円) 200円(150円) 100円(80円)

※( )は20名以上の団体料金です。

主催

喜多方市美術館

イベント

トークイベント「喜多方美術倶楽部から100年 -大正時代・昭和の美術-」

内容 喜多方美術倶楽部の活動目的と、支援を受けた作家の中から酒井三良、山内神斧を中心に解説します。
また、倶楽部解散後も昭和の時代に会津で活動を続けた作家たちもあわせて紹介します。
日時 2017年12月16日(土) 午後2時〜3時
講師 増渕 鏡子(福島県立美術館学芸員) 、後藤 學(喜多方市美術館館長)
場所 喜多方市美術館展示室
参加費 無料 

※当日観覧券が必要です(申込不要)

学芸員によるギャラリートーク

内容 当館学芸員が、作品について解説します。
日時 2017年12月17日(日)、24日(日)、2018年1月7日(日)、14 日(日)
午後2時〜2時30分
場所 喜多方市美術館展示室
参加費 無料 

※当日観覧券が必要です(申込不要)