怨念恐山 1973年

高畑正は1948(昭和23) 年、河沼郡勝常村(現湯川村勝常)に生まれました。福島県立会津坂下高校を卒業した後、大阪芸術大学に進み生活美術と名づけられた染色コースを専攻します。油絵具より鮮明で強烈な色彩を持つ染料を使って、見る人の心に強い衝撃を与えるような絵画の道をめざしますが、大学卒業後まもなく進行性筋萎縮症という難病におかされ、1977(昭和52)年29歳の若さで亡くなりました。萎縮していく指に絵筆をはさみ、必死の思いで自分自身の内面と生き様を描きのこした高畑正の作品を紹介します。

主催

喜多方市美術館